トップへ 院内案内 思春期 一般疾患 更年期 メールマガジン 産婦人科英語豆辞典



思春期貧血

思春期には貧血が多いとされています。 成長していること、偏食すること、などなど原因はいろいろとありますが、思春期の貧血では学業にも影響しますので注意が必要です。

思春期になぜ貧血になるのですか?
思春期には、急速な身体の発育により全身への血液の供給を今まで以上に増やさねばならず、月経の開始により出血・失血が重なり、血液の補充が必要となるのです。しかし十分な栄養摂取がなければ当然の結果として貧血となるのです 。
 
男子と女子ではどちらが多いですか?
女子は男子に比べて貧血が明らかに多いのです 。
 
どれくらい多いのですか ?
ここ数年、軽度の貧血を有する女子の割合が増加しています。たとえば女子高校生では、検査上正常値以下で、貧血と考えられる者は約10%ですが、貧血予備軍として20−30%あるとされています。
 
いつ頃から貧血が多くなりますか?
14歳(中学2年生)ころより急に多くなります。
 
どういう人に貧血が多いのですか?
身長・体重の増加が急速である者ほど貧血傾向があります。
スポーツをしている女子に貧血が多い傾向にあります。
食生活の偏り、ダイエットをしている女子に多いです。とくに最近は塾などの関係で、夕食はとりあえずコンビニなどの簡単な食品でまにあわせ、帰宅後はそれほど空腹感がないので好きなものだけを少し食べるという食生活では十分な栄養を摂取できていないのも原因ではないかと推測されています。
 
どんなタイプの貧血ですか?
貧血のタイプは、鉄欠乏性です。鉄欠乏性貧血を呈する女子では月経の出血量が多く(60ml以上)、1カ月のうちに10日以上の出血がある、月経と月経の間隔が短い、ことが多いのです 。
 
貧血による症状は ?
鉄欠乏性貧血のような徐々に進行する貧血では、体がその状態に順応するため、なかなか症状が出ないという特徴がありますが、出るとすれば、疲れやすさ、頭重感、めまい、起立性低血圧、運動時の呼吸困難などです。
また学力低下や食欲不振の原因となっている可能性もあります。鉄の代謝は間脳にある情緒の中枢と密接な関係があるといわれ、鉄欠乏によりイライラしやすい、集中力・注意力低下、食欲不振などの症状が出てくるのです。
 
治療は ?
ほとんどの場合は鉄剤を飲むことで治りますが、場合により月経を薬で調節する必要も出てくることがあります。
 
注意することは ?
一度鉄剤などで貧血が治癒しても、その後再び貧血になることが多いのです。女子の場合はとくにその傾向が強く、月経を良く観察すること、食事に注意をすること、時々検査をすること、が必要です。
【 2004年8月更新】


copyright(C)2002,miyake. all rights reserved