トップへ 院内案内 思春期 一般疾患 更年期 メールマガジン 産婦人科英語豆辞典



「月経と皮膚〜月経疹」

月経が起こる前や月経中に肌が荒れたり、ときには湿疹ができたりしたことはないでしょうか。肌の状態は女性ホルモンと関係あるともいわれています。


月経周期と皮膚

肌はもともと約28日間ごとに入れ替わっています。表皮下でできた新しい皮膚は2週間で表皮にまで上がってきて、2週間の間外気に触れて、アカとなって剥がれ落ちるのを繰り返しているのです
皮膚は女性ホルモンの影響を受けています。排卵後に分泌される黄体ホルモンは、体温を上昇させ、皮脂の分泌量を増やします
皮膚の色素に関係するメラニンというホルモンも排卵後に強くなります
 
月経前の肌荒れ

排卵が起こったあとの時期には黄体ホルモンの量が多く、皮脂の分泌が多くなり、脂ぎった状態になり、ニキビが出やすいのです
メラニンも黄体ホルモンと同じように排卵後に良く働くようになります。その結果皮膚はそばかす、シミ、肌のくすみなどが目立ちます
女性の約80%は、月経前に皮膚の変化を感じています
なかでも約70%はニキビができるようです
 
月経時の皮膚

月経時に皮膚病変が悪くなることが多いです。たとえばニキビ、紅斑、乾癬などです
月経時に再発する皮膚病変もあります。たとえばヘルペス、アフタなどです
 
月経疹(げっけいしん)
月経の時に現れて、月経が終わるとなくなる皮膚の病変をいいます。

実際に起こっているのは、皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)、紅斑(こうはん)、小水疱、つまり赤み、丘疹、化膿、炎症、しこり、痛みなどさまざまですが、多くは大小さまざまな少し盛り上がったブツブツ状態です
月経痛などのために飲む痛み止めなどの薬によって起こる薬疹とは別です
顔に現われます。とくに頬(ほお)から耳、あごの周り、更に首筋へと広がることもあります
思春期の終わり頃から成人に出ることが多いようです
月経疹が出やすいのは、女性ホルモンの力が少し強く、皮脂の分泌の少ない乾き気味のきめの細かい肌です
女性の38%程度に出るとされています
思春期に出るニキビは、男性ホルモンの力が少し強く、皮脂の分泌の活発なために起こり、月経疹とは別ですので注意が必要です

 
対応は
肌を清潔に保つことはもちろんのことですが、月経前の肌の状態があまりにひどい場合や、月経疹がひどい場合は、ピルが良いでしょう。
 
【2008年4月更新】

copyright(C)2002,miyake. all rights reserved