トップへ 院内案内 思春期 一般疾患 更年期 メールマガジン 産婦人科英語豆辞典



「思春期の性行動」

若者の性行動がカジュアル化してきています。その結果として人工妊娠中絶や性感染症が増加してきています。

最近の性行動の特徴
最近の思春期の男女の性行動の特徴として、
初交年齢の早期化
多数のセックスパートナー
相手の多様化
性交までの期間の短縮化
性行為の多様化
があります。つまりセックスがカジュアル化してきているのです。その結果として人工妊娠中絶の増加、性感染症の増加が著明になってきています 。
 
初交年齢の早期化
平均初交年齢は若年者ほど低年齢で、現在10歳代の若者では15歳が平均初交年齢で、現在20歳代前半の若者では17歳、20歳代後半以降の若者では平均初交年齢が19歳という調査結果があります。
 
多数のセックスパートナー
今までは男性側も女性側もどちらもセックスパートナーが1人という組み合わせが多かったのですが、最近の10歳代は、
1、男女とも相手が1人である ------------------------17%
2、男女それぞれが相手を5人以上 ------------------------13%
3、男女のどちらかが別の相手が1人ある ------------------------10%
4、男女のどちらかが別の相手が5人以上 ------------------------10%
5、男女のどちらかが5人以上、他が1人 -------------------------4%
などで、セクシュアルネットワークができていることが特徴で、性感染症の増加の原因ともなっているのです。
 
相手の多様化
セックスパートナーは、学生が35%、社会人・フリーターを含めた年上の者が50%という結果があるが、最近では学生同士の率が急増しているとの結果もあり、セックスのカジュアル化がいわれる原因ともなっているのです。
 
性交までの期間の短縮化
最近の多くの調査では、新しく知り合った人とセックスをするまでの期間が早くなっています。男女・全年齢層を含めると、知り合って1ヵ月以内にセックスする率は約40%ですが、10歳代では55%と高いのです。10歳代では3ヵ月以内に80%がセックスをし、1年以内に100%となります。男女別では、男性の方が女性よりも知り合ってからセックスするまでの期間が短い傾向にあります。
 
性行為の多様化
以前は特異なセックスとされていたオーラルセックス、特異な体位、同性とのセックスなどが日常化しています。それらの知識の源は、雑誌、映像などでしょうが、それにより従来と違った病気、たとえば咽頭の性感染症、エイズなどが発生しているのです。
 
さらに
(1) 避妊をしないセックスの経験は?

最近1年間に新しく知り合ったパートナーとの避妊をしないセックスは全体で21%もあるのですが、10歳代の若者では30%以上にも上るのです。

(2) パートナーがコンドームを拒否した場合のセックスは?
コンドームを使用してのセックスをパートナーに希望してパートナーがコンドームの使用を拒んでも全体で過半数の人はその相手とセックスをするのです。とくに男性では68%がセックスをすると答えているのに比べて、女性では34%とコンドームなしのセックスをする率は少ないのです。
(3) 人工妊娠中絶が増えています
避妊しないセックスの結果として妊娠することは当然です。思春期の女性では妊娠すれば、出産するよりも人工妊娠中絶をする率が高いのです。最近のわが国では全体として人工妊娠中絶が減少傾向にありますが、思春期の女性の人工妊娠中絶率は逆に増えているのです。
 
今後どうすればいいか
正しい性道徳が何であるのかは時代により異なります。若者のセックスの是非はともかくとして、現時点ではこのような若者のセックスネットワークが恒常化していることを考えると、
(1) 正しい避妊法の知識を習得すること、とくにピルの知識が必須となり、ピル服用を実践すべきでしょう

(2)

性感染症の予防のためにコンドームを必ず使用することでしょう
 
 
 
【2005年10月更新】


copyright(C)2002,miyake. all rights reserved