その理由は? 理由は次のように考えられています。エストロゲン剤を飲めば胃や腸から薬が吸収され、すぐに肝臓に到達します。肝臓内ではエストロゲンの濃度が高くなり、これが肝臓内の凝固線溶系因子(血液を固まらせたり、溶かしたりする物質)に影響を与えるのです。一方貼り薬では、皮膚から吸収されたホルモンは心臓を経由して全身に回りますが、その一部が肝臓に到達します。したがって吸収されたホルモンのごく一部しか肝臓に到達しませんから凝固線溶系に影響を与えることが少ないのです。この差が静脈血栓症の発生リスクに表れているのだと推測されています。
日本人に多いの? しかし日本女性の静脈血栓症の発生頻度は欧米人に比べてもともと多くないのですから、全体としてそれほど心配は要らないにしても、できるだけ安全な薬を使う方がいいに決まっています。最近では貼り薬の利用者が増えています。