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今まで卵巣から通常に出ていた女性ホルモンが閉経すると突然出なくなるのではありません。徐々に変動しているのです。



閉経前後のホルモン

閉経の前後で重要なホルモンは、

ホルモン
産生場所
FSH(卵胞刺激ホルモン)
脳下垂体
LH(黄体化ホルモン)
脳下垂体
エストロゲン(卵胞ホルモン)
卵巣・副腎
アンドロゲン(男性ホルモン)
副腎・卵巣

の4種類ですが、大きく変動するホルモンは、エストロゲン、FSH、LHの3種類です。
このうちエストロゲン(卵胞ホルモン)には
  ・エストロン
  ・エストラジオール
  ・エストリオール
の3種類がありますが、月経がある際のエストロゲンの生理活性のほとんどはエストラジオールによるのです。

閉経前〜閉経期のホルモンの動き

(1) 閉経の数年〜10年前からFSHが増加し始めます(月経開始後数日以内の測定値で)
(2) FSHの上昇に遅れて、閉経の数年以内にはLHが徐々に増加してきます(月経開始後数日以内の測定値で)
(3) このころにはエストラジオールは正常に保たれています
(4) 閉経に近づくと急激にエストラジオールが減少します
(5) 閉経直前から閉経期にはFSH、LHともに急上昇し、エストラジオールは急降下します
(6) 変動は、FSH、LH、エストラジオールの順です
(7) ただし閉経したと判断できる「FSH高値、LH高値、エストラジオール低値」との検査結果であっても、まれにその後に
月経様出血がある
再検査すると同じ検査結果「FSH高値、LH高値、エストラジオール低値」とならないで、一時的にエストラジオールが再上昇する
こともあります
(8) 閉経やそれに伴うホルモンの変動は画一的な経過をたどるのではなく、個人差があります
(9) 男性ホルモンは、閉経まで卵巣からも出続けています。もちろん副腎からも出ています。男性ホルモンは、脂肪組織でエストロンという弱いエストロゲンになりますが、エストラジオールが出ている間は大きな働きはしていません



 
閉経後のホルモンの動き

(1) 閉経後も、FSH、LHが上昇するが、FSHがより高くなることが多いです
(2) 閉経後30年以上も経つとFSH,LHは徐々に減少します
(3) 閉経後何年間も卵巣から男性ホルモンは出ています。この男性ホルモンは副腎からも出ていて、脂肪組織で酵素により転換されエストロゲンの内のエストロンができます
(4) エストロンは、エストラジオールの強さの10分の1ときわめて弱いホルモンですが、閉経後も多少の働きはしている可能性はあります
 
ホルモン値を知りたいときは

自分のホルモン値を知りたいときは、婦人科を受診して、血液でホルモン値を調べることが出来ます。担当医とよく相談しましょう。
 
【2009年10月更新】


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