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更年期の症状といえば今までのぼせ、汗などが特徴とされていましたが、最近では不安感、無気力、睡眠障害などの精神症状を経験することも多くなってきました。
 
更年期の精神症状
不眠、恐怖感、記憶力低下、判断力低下、憂うつ、いらだち、悲哀感、集中困難、疲労感、不安感、不満感、頭痛、めまい、頭重感、耳鳴り、吐き気、下痢などさまざまな症状があります。
 
どんな時期に
更年期にみられる精神症状は、閉経後より閉経直前の時期に多いとされています。
 
症状の特徴
更年期の精神症状の特徴は、
    1、症状の数が多い
    2、症状が頑固である
    3、感情的に不安定である
    4、HRTが効きにくい
    5、精神疾患との境界型もある
のです。したがって更年期の症状のなかでは、やっかいな症状ともいえます。
 
更年期にみられる精神症状の原因となる病気
精神症状が更年期にみられるからといってすぐに更年期症状・障害とは即断できません。更年期にみられる精神症状の原因には、更年期症状・障害を含めて下のようないくつかの原因が考えられます。
(1) 器質的疾患によるもの
甲状腺機能低下症、膠原病、など
(2) 自律神経失調症
(3) 精神疾患
不安障害(パニック障害など)
身体表現性障害(心気症など)
感情障害(うつ病など)
(4) 更年期症状・障害
 
診断は
更年期の精神症状であるというには次のようなことが必要です。
卵巣の機能が低下していることを確認するために、月経が不順になっているかどうか、血液中の女性ホルモン値(エストラジオールが低い、FSHが高い)をみる
内科的な原因、とくに甲状腺の機能低下がないかを検査する
若い頃からも同様の症状があったのか、あったのであれば更年期の症状とは断定しにくい
精神症状のみであれば、精神疾患を除外するために心療内科、精神・神経科などを受診する
 
精神症状にHRTは効くのか
ほてり、発汗などの血管運動神経症状にはHRTはよく効きますが、精神・神経症状にはさほど効かないとされています(「HRTの有効率」をご参照下さい)。精神・神経症状は当然のごとく心因性のものがあることがその理由です。HRTに対する反応性には個人差がありますので、まずHRTと精神心理療法を受け、効果があるかどうかを試すしかありません。
 
HRTの実際
(1)

黄体ホルモン剤は、うつ傾向、倦怠感などを起こす可能性があるので、できるだけ少ない量がいい

(2) 精神症状のみがあるときにはHRTは期待薄
(3)

精神症状以外の症状がある時には、HRTにより他の症状を改善することによる間接効果が期待できることから、HRTを行ってみる

 
 
 
【2006年12月更新】
 




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