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泌尿器科系の機能は女性ホルモンと密接に関係していますから、更年期や閉経以降には尿路系の不快な症状が増えるのです。
 
女性ホルモンと泌尿器系
女性ホルモン、とくにエストロゲン(卵胞ホルモン)は尿路系の機能に重要な働きをしているとされています。エストロゲンは、膀胱周辺の筋肉、膀胱や尿道に対しての知覚や交感神経を通して排尿を正常にするように働いているのです。
 
閉経すると?
女性が閉経し女性ホルモンが欠乏すると、膀胱炎に罹りやすく、感染がなくても正常の排尿機能が衰え、頻尿、尿道灼熱感、尿意切迫、尿失禁などの症状が出ます。
*頻尿
夜中に何度もトイレに行く夜間頻尿は中高年に多いトラブルです。
 
昼間
夜間
正常
5〜7回
0〜1回
頻尿
8回以上
2回以上
原因として、加齢による膀胱の容量が小さくなる、骨盤底の筋肉の衰え、女性ホルモンの低下、腎臓の尿を濃縮する機能が衰える、夜間の尿量を減らすホルモンの分泌低下などが考えられています。
これらの結果、昼間のみならず夜間にも「夜間多尿」による「夜間頻尿」が起こります。
とりあえずは夜8時以降に水分を採るのを控えるしかないでしょう。
*膀胱炎
閉経により女性ホルモンが欠乏すると、
(1) 膣内の細菌に対する抵抗力が弱まり、なかでも大腸菌が増殖し、膣口に近い尿道口からも大腸菌が尿道・膀胱に入る、
(2) もともと女性の尿道は短いが、さらに萎縮が進む、ことにより感染を起こしやすくなる。 60歳以上では、再発を繰り返す反復性尿路感染症は8−10%にもみられるとされています。
*尿道灼熱感
女性ホルモンが欠乏すると、尿道の粘膜が薄くなり、尿道の知覚神経が今まで以上に表面に出てきて、尿が通過すると薄い尿道粘膜を通して接触するので、灼熱感を感じるようになるのです。
*尿失禁
尿失禁は閉経を境に急に増加するということはなく、加齢とともに頻度が増加するとされています。閉経すると排尿筋が不安定になり切迫性尿失禁が増えるとされています。尿失禁があっても原因はいくつかあるので、専門医を受診し診断してもらいましょう。
 
HRTで改善
HRTとくにエストロゲンを使用することにより、尿道粘膜の萎縮、膣の細菌に対する抵抗力、骨盤底や排尿の筋肉、が改善され、尿道の灼熱感、頻尿、などの症状が改善されるのです。6ヶ月のHRTで、
尿失禁 25−35%
頻尿 20−30%
が改善されるといわれています。したがって頻尿、膀胱炎、尿失禁などがあり他の治療でも改善しないときはホルモン治療も試みてみるのもいいでしょう。
 
 
【2005年4月更新、2008年12月追加】
 



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