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「検査の見方(その2)子宮体ガン検査」

子宮体ガンは最近増加しています。そのために子宮体ガンの検査や診断が重要になってきていますが、検査の結果の見方も大事です。

 
子宮体ガン検査
子宮体ガンは、以前は子宮ガンのうちの5%程度でしたが、最近は30%を越すほどに増えています。
子宮体ガンのための検査は、子宮頚ガンのための検査とちがって直接見て採取できないので、図のように特殊な器具を子宮頚管から挿入して細胞や組織を採取します。

時として子宮頚管が狭い場合や子宮の形態によっては採取できないこともあり、採取できても痛みや出血があることもありますが、心配は要りません。
細胞診検査に異常があるときには組織診検査が行われます
組織診検査が最終診断となります
 
子宮体ガンについて
子宮体部の細胞はガン化するときは、

(1) 正常細胞
(2) 子宮内膜増殖症
(3) ガン

の順に進んでいくこともありますが、子宮内膜増殖症を経ずにガンになることも少なくないのです。

 
細胞診検査の結果
細胞診の結果は、二つの表示が使われています。一つは、陰性・疑陽性・陽性(3段階法)他はクラス分類(5段階法)、他です。最近では3段階法がよく用いられています。

判定
細胞の所見
推定の病変
陰性(negative)
クラス  クラス
細胞異常がない
正常内膜
疑陽性(suspicious)
クラス
細胞異常がみられるが、ガン
といえる細胞が認められない
子宮内膜増殖症・ガン
10%程度にガンが検出される
陽性(positive)
クラス  クラス
ガンからといえる細胞がみられる
子宮内膜ガン
80%程度にガンが検出される
(日本産婦人科学会・研修コーナー、2007年4号を改変)
 
結果により
子宮体ガン検査の結果によって、今後の検診間隔・方法や治療方法が違います。

陰性 ----不正出血などの症状がなければ2年に一度の検診
疑陽性 ----詳しい組織検査を受ける
陽性 ----詳しい組織検査を受ける

ただしあくまで細胞検査なので疑問があるときは、早く(1)再検査を受ける、(2)詳しい検査を受ける、のどちらかをすべきでしょう。
 
詳しい組織検査

細胞の検査であやしい時、疑問がある時は、子宮内膜の組織検査が行われます。

手技的には子宮内膜の細胞を採るのと変わりません
使用する器具が異なります
*. 痛みは細胞を採るときよりも組織を採るときの方が強いことが多いです
*. 痛みが強い時には麻酔をして検査をすることもありますが、入院は通常必要ないです
検査後に出血や痛みがあることがあります
組織検査が最終診断になります
組織検査でも診断がつかないこともありえます。その時は(1)再度組織検査を繰り返し行う、(2)ホルモン治療を2〜3周期受けてから再度組織検査を行う、のどちらかでしょう
 
【2008年5月更新】
 

 
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