「セカンド・オピニオン」
迷ったときには誰かに相談したいことはよくあります。病院を受診したときにも同じことがいえます。とくに手術を勧められたりすればなおさらです。そのときどうしますか。
セカンド・オピニオンとは
英語で「セカンド」は「第二」、「オピニオン」は「意見」ですから、「セカンド・オピニオン」は、文字通り「第二の意見」ということになりますが、医療の中では、「第二の医師の意見」ということになります。つまりセカンド・オピニオンとは、ある医師の診察を受けている患者さんが、医療上重要な意思決定や選択をする際に、それまでの診療経過、検査結果などの資料をもとに、他の医師の意見を聞くことをいいます。
始まり
セカンド・オピニオンは、もともとアメリカから始まったのです。アメリカで医療費を払う保険会社が、同じ人に同じ治療をする場合、安い費用で治療することができる医療機関を選択するために別の医師の治療方針や費用を比較する必要があったのです。その後もとともとの目的を越えてより積極的な機能を持つようになったのです。
実際には
患者さんが自分の治療に関するセカンド・オピニオンを得ようとすれば、
(1)現に受診している医療機関から、
*自分の診療に関する記録(担当医の経過報告でもよい)
*写真、フイルム、検査結果
を受け取り、これを
(2)第二の医師に検討資料として提示する
(3)第二の医師の意見を元の担当医に戻し、診療・治療は元の担当医に受ける
あくまで現在罹っている医療機関の医師が主治医なのです。セカンド・オピニオンを行った医師は主治医にはなりえません。
セカンド・オピニオンを受けようとされる方の背景
患者さん、あるいはご家族の、
(1)病気やその治療に対する不安があり、それを解消したい
(2)担当の医療者が正確な情報を発信しているかどうかを知りたい
(3)自分の受けている医療が最善かどうかを知りたい
などが背景にあるためにセカンド・オピニオンを受けられるのでしょう。
長所
セカンド・オピニオンを受ける場合には長所があります。
(1)迷いのある時にいろいろな意見を聞くことで、最終的に患者さんが治療法の選択に役立つのです
(2)
治療方針が一致すれば、それはそれで安心して治療を受けることができるが最大の長所といえるでしょう。
短所
セカンド・オピニオンを受ける場合には全てが良いことばかりではありません。
(1)セカンド・オピニオンに関わる医療者が、必ずしも最高の医療者とは限らない
(2)
セカンド・オピニオンを受け持つ医師は、初対面で全ての情報をつかむことが難しいことがあります
(3)
セカンド・オピニオンを受け持つ医師は、慣れた検査法や治療法を強調する場合があります
などがありますから、良く考えることが大事です。
担当医
現に診療している患者さんから、セカンド・オピニオンを受けたいと申し出あれば、担当医はいつでも診療情報、検査結果、画像データなどの資料を提供するのが普通です。またそのためには常に自身が診療した結果が、第三者である他の医師により評価されることを念頭において最高の能力と最大限の努力が求められるのです。もしセカンド・オピニオンを受けたいと申し出た際に担当医が拒否することがあれば、早い目に別の医師を受診する方がいいかもしれません。
セカンド・オピニオンを求められた医師
セカンド・オピニオンを受け持つ医師は、診療、治療、投薬などは行いませんし、再診もしないのが原則です。
セカンド・オピニオンの認知度
2002年のある調査によりますと、セカンド・オピニオンの認知度は、
大学病院勤務医
----- 82%
一般開業医
----- 46%
でした。医療界全体からみればまだまだと言わざるを得ません。
最終的には
セカンド・オピニオンを受けたとしても、最終的には元の担当医に戻ることが必要です。
そのセカンド・オピニオンを踏まえて自分にとって最良と考える治療方法を自ら選択して、自らの責任において決定することです。セカンド・オピニオンを得ることにより現に罹っている担当医との信頼関係がより強くなれば最高です。
【2006年10月更新】
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