卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
注射剤による排卵誘発治療によって、卵巣が腫大する、腹水が貯まる、吐き気がする、重症になると胸水がたまり呼吸困難になる、などの症状がでるのを「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」と呼んでいます。この卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生は少なくはないのですが、全てが治療を要するのではなく、むしろ治療を要する場合は少ないのです。
(1)重症度の判定 OHH重症度分類(日本産婦人科学会、2009年)
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軽症 |
中等症 |
重症 |
| 自覚症状 |
腹部膨満感 |
腹部膨満感
嘔気・嘔吐 |
腹部膨満感
嘔気・嘔吐
腹痛・呼吸困難 |
| 胸膜水 |
小骨盤腔内の脱水 |
上腹部に及ぶ腹水 |
腹部緊満を伴う腹部全
体
の腹水、あるいは腹
水を伴う場合 |
| 卵巣腫大 |
≧6p |
≧8p |
≧12p |
| 血液所見 |
血算・生化学検査がすべて正常 |
血算・生化学検査が憎悪傾向 |
血球容積 >45%
白血球 ≧15,000/mm3
総蛋白量 <6.0g/dL
または
アルブミン <3.5g/dL |
・ひとつでも該当する所見があれば、より重症な方に分類する
・卵巣腫大は左右いずれかの卵巣の最大径を示す
・中等症以上並びに妊婦例は厳重に管理し、症状や検査結果が改善しない場合は高次医療機関 での管理を考慮する
・重症は、原則的に入院管理を考慮する
(2)治療 治療が必要なほどの重症例では、(1)入院・安静、(2)水分・電解質・蛋白の点滴などによる補給が主になります。
(3)どうなるのでしょう
重篤になると、ショック、脳血栓、脳浮腫、腎不全などの致命的な状態になることもありますが、
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初期に管理が適切であれば経過は良好です |
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卵巣の腫大が減ってくれば軽快する徴候です |
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妊娠していなければ1〜2週間で軽快します |
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妊娠していればさらに長くかかります |
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卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症した例では妊娠している率が高いです |
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