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外陰部掻痒症

外陰部の痒み(かゆみ)があっても、部位が部位だけに、ほとんどの場合薬局で買った塗り薬を適当につけたりして良くならず睡眠障害にもなって初めて病院へ行かれる場合が多いようです。かえって治りにくく時間もかかるので、早めに病院へ行きましょう 。

外陰部の痒み
もともと女性の外陰部は分泌腺が多い上に、おりもの、尿、便にさらされています。しかも神経的にも敏感な部分のために、少しのことで痒みが起こりやすいのです。外陰部の痒みを来たす原因には様々なものがあります。大きく分けて局所の原因による痒みと全身の病気の一部の症状としての痒みです。
外陰部の痒みをきたす局所疾患
1. 腟炎による外陰炎(カンジダ、トリコモナスなど)
2. 老人性腟炎による外陰炎(閉経後)
3. 接触性皮膚炎(下着・生理用品・洗剤など)
4. 腫瘍性疾患(コンジローム、ページェット病など)
5. 非腫瘍性疾患(アトピー、乾癬、湿疹、ヘルペス、白癬、外陰萎縮症、外陰白班症など)
6. 寄生虫(毛じらみ、蟯虫など)
7. その他(心因性、原因不明など)
 
外陰部の痒みをきたす全身疾患
1. 糖尿病
2. アレルギー性皮膚炎
3. 肝臓疾患(胆汁うつ滞、肝硬変)
4. 腎臓疾患(腎不全、尿毒症)
5. その他(自律神経失調症、精神神経症など)
 
外陰部掻痒症とは ?
上に挙げた外陰部に掻痒(痒み、かゆみ)があるうちで、外陰部に明らかな病変がないのに、痒みだけを強く、持続的に訴える場合をいいます。
 
診断は?
外陰部掻痒症の診断は、特別な外陰部の病変を認めないのに、頑固な外陰部の痒みがあることから容易に診断できます。
 
治療は?
当然のことですが原因によって治療法が異なります。原因療法が基本ですが、対症的に痒みだけをとるのも重要です。

1. 原因となる病気を治す
原因をみきわめ、原因となる病気をなおすことによって、自然にかゆみはおさまります。それぞれの病気については、それぞれの項をご参照下さい。
2. 痒み止めをつけるか飲む
理屈からすれば、少々痒くてもできるだけ掻かないようにすることです。掻く刺激で、さらに痒くなり悪循環になり、治りにくくなります。しかし現実には掻かないようにするといってもできないこともありますので、原因療法とは別に痒み止めをもらい、つけて刺激しないようにしましょう。また抗ヒスタミン剤などを飲んで痒みを抑えることも必要です。
3. 外陰部を清潔にする

刺激のある石鹸で洗ったり、アルコールなどで消毒をしないようにしましょう。かえってひどくしてしまうことが多く、治りにくいのです。あまり触らずお湯やお水で流す程度にしましょう。

4. イライラしないようにしましょう

心因性掻痒症もあるくらいですから、痒みでいらいらしていると、かえって痒みは治るどころかますますひどくなってしまいます。場合によっては抗不安剤などを飲みましょう 。

 

【2004年6月更新】

 
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