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乳漏症

妊娠中やお産のあとでない時に乳汁分泌がみられることがあります。このようなときには他に大事な病気がある場合がありますし、月経異常、不妊などをきたします。逆に月経の異常や不妊症の時には、乳汁分泌がないかを自分でチェックしましょう。

 
乳漏症とは?
通常乳汁が出るのは、妊娠中か分娩後の産褥期かですが、このような時期ではない時に乳汁分泌がみられるのをいいます。
 
原因は?
下垂体からのプロラクチンというホルモンが異常に多く分泌されている「高プロラクチン血症」が直接原因です。このような状況をきたすには多くの原因があります。主に脳の中枢である間脳の機能の異常や下垂体の腫瘍によるのがほとんどです。
原因 頻度
1. 間脳障害 33%
2. 下垂体腫瘍 38%
3. 甲状腺機能低下症 5%
4. 薬剤 9%
5. 原因不明 15%
 
症状は?
高プロラクチン血症が原因で乳汁分泌が起こっている場合には、過剰なプロラクチンのために卵巣機能が影響を受け、月経不順、無月経、不妊症など起こります。男性においても乳腺に作用 して女性化乳房や乳漏症などがみられるほか、インポテンツや乏精子症などの性機能障害がみられます。
 
診断・検査は?
乳汁の分泌があれば、上の原因となる疾患をチェックします。
まずはじめに以下の項目をチェックします。
・---直前に妊娠・流産・分娩がないか?
・---胃薬などの常用薬(以下の表の薬)がないか?
・---寒がりでないか?
・---月経は不順か?

★つぎに検査ですが

・---血液で、プロラクチン、甲状腺機能を検査する
・---脳下垂体の腫瘍がないかをMRI検査する

高プロラクチン血症を起こす可能性のある薬剤
1. 中枢性抗潰瘍剤 スルピリド
2. 中枢性制吐剤 メトクロプラミド
3. 向精神薬  
    a)フェノチアジン系薬剤 クロルプロマジンなど
b)ブチロフェノン系薬剤 ハロペリドール
c)チオキサンチン系薬剤 クロルプロチキセン
4. 高血圧治療剤 メチルドパ
5. 経口避妊薬  
 
治療は?
薬剤性の場合は、原因となる薬剤を変更するか、止めればよいが、治療すべき原疾患の内容や程度による
甲状腺機能低下症の場合は、甲状腺剤を服用する
その他の場合の多くは、ドーパミン拮抗剤(パーロデル、テルロン)を服用するが、脳下垂体の腫瘍が大きければ手術となることもある
 
注意することは?
月経不順、無月経、不妊症などのときには、一度は乳頭をしぼって乳汁分泌がないかをチェックしてみましょう。もしあれば担当医師に早く伝えて、検査をしてもらいましょう。
 

【2003年4月更新】

 
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