トップへ 院内案内 思春期 一般疾患 更年期 メールマガジン 産婦人科英語豆辞典



「妊婦と魚 」

魚は身体に良いものです。しかし妊娠中はちょっと注意が必要です。

 
魚は
魚は良質なたんぱく質や、血管障害の予防やアレルギー反応を抑える作用があるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサンタエン酸)などの不飽和脂肪酸を多く含んでいます
またカルシュムの摂取源としても大事です
そのほかの微量栄養素も多く含んでいます
妊娠・出産のための栄養のバランスの良い食材としても欠かせないものです
魚介類を全く食べない集団では、高度不飽和脂肪酸が欠乏し、小児の知能低下や成人の心臓病のリスクが上昇することが報告されているようです

魚を食べ過ぎると
日本人の水銀摂取の80%以上が魚介類由来となっています
一部の魚介類については、特定の地域等にかかわりなく、水銀濃度が他の魚介類と比較して高いものもあります
平均的な日本人の水銀摂取量は健康への影響が懸念されるようなレベルではないです
ところが低濃度の水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされています
大人ではメチル水銀をたくさん含む魚を食べても、体外に排出できるため問題ないのです
胎児は、母親から栄養をもらっており、取り込んだ水銀を身体の外に出すことができません
胎児への影響は、例えば音を聞いた場合の反応が1/1,000秒以下のレベルで遅れるようになるようなもので、あるとしても将来の社会生活に支障があるような重篤なものではありません
妊娠に気づいてから注意すれば間に合います
生の魚介類(とくに生牡蠣と生のはまぐり)は、バクテリアやウイルスを避けるため食べない
授乳中は、母乳を介して乳児が摂取する水銀量は低いため通常とおり魚を食べても問題はありません

どんな魚が安全
大きい魚は、より小さい魚を食べて生きています
小さい魚でもそれぞれ水銀が含まれています
小さい魚が、それよりも大きい魚に食べられ、そしてさらに大きい魚へ食べられていき、大きい魚は小さい魚に比べて水銀の量が自然に多く取り込むことになります
食べない方がよい魚は
    インドマグロ、メカジキ、キンメダイ、鮫(フカひれも含む)、サワラ、アマダイ、クジラ、エッチュウバイガイ、本マグロ、マカジキ、など
食べてよい魚は、
    キハダ、ビンナガ、メジマグロ、ツナ缶、サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオなど

どうすればよい
結局のところ、妊娠したことに気づいてから
1 大きい魚や長く生きる魚は水銀を含んでいる可能性が高いので、
  (1) 小さい魚を食べる
  (2) 同じ魚ばかりを食べずに、バランスよくいろいろな魚を食べる
  (3) トロなどの脂肪が多い部分は少なめにする
2 生の魚を食べない
が良いということになります

(厚生労働省のホームページ「魚介類に含まれる水銀について」を参考にしました)


 
【2011年3月更新】
 

copyright(C)2002,miyake. allrightreserved