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多毛症と毛深い

女性の中には、「毛深い」ことで悩んでおられ方も少なくないはずです。毛深いと女性らしくないとみなされ、女性の悩みの中でも、大きなものの一つでしょう。
 
毛とは
もともとヒトの身体に生えている毛には、軟毛(体毛)と硬毛があります。 軟毛は全身に生えています。一方硬毛は、二種類です。まず男女の別なく発生し男性ホルモンとは関係ない場所、まゆ毛、まつげ、前腕、下腿に生える硬毛と、男性のみにみられ男性ホルモンにより顔面、胸、腹部、大腿部の内側、陰部の上方の生えてくるのです。
 
「多毛症」と「毛深い」とは違う?
一般の方は「毛深い」と言い表していますが、医学的にいう「多毛症」と「毛深い」は違うのです。医学でいう「毛深い」は、軟毛が密生しているか、上でのべた硬毛のうち男性ホルモンに関係ない場所に多く生えた場合を指します。一方「多毛症」は、上の硬毛の男性にのみに生えている場所に女性にも生えてきた場合をいうのです。
 
どれほどで「多毛症」 ?
硬毛が、どの部位に、どの程度生えているかを順々に見ていくのです。たとえば場所として、上唇、下唇、頤、胸、背中の上部、背中の下部、上腹部、下腹部、上腕、大腿などですが、そこに硬毛がどの程度生えているかによって点数化していきます。この合計がある点数以上になれば「多毛症」と診断するのです。詳しくは省略します。簡単に見分けるには、唇の周りや頤、乳房の周り、おへその上下、太股などに硬毛があるかどうかです。詳しい診断は、婦人科の専門医に診てもらいましょう。
 
多毛症の原因は?
多毛症の原因は、図のように主に三つに分けられるのです。一つは、皮膚の男性ホルモンに対する感受性が高まっている特発性で約50%を占めます。二番目に多いのは、卵巣の病気で、多嚢胞性卵巣症候群と呼ばれている特殊な疾患で約40%にもなるのです。残り10%程の三番目の原因は、卵巣・副腎・脳下垂体などの腫瘍です。
 
どうすれば原因が分かる?
婦人科に行き、卵巣の状態をエコーで診察をしてもらうことが第一です。それ以外に副腎や脳下垂体に腫瘍がないかをMR検査をしてもらって診断しますが、これらに異常がなければ特発性ということになります。
 
どうすれば治るのですか?
原因によるのです。腫瘍ですと手術ですが、それ以外ですと、ピルをはじめとする薬で少しはよくなります。結局は脱毛法も一緒にすることになります。婦人科医のなかでもホルモンを専門とする先生に診察を受け、脱毛を上手にしてくれる形成外科医を紹介してもらいましょう。
 
【2001年6月更新】
 
 
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