「逆子体操は有効か?」
正常のお産でもどんな危険なことが起こるか分かりません。まして逆子だともっともっと危険です。逆子を直す体操がよく行われていますが、果たして有効なのでしょうか。
骨盤位の頻度
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骨盤位(逆子)の頻度は、
・
妊娠の20週前後では50〜70%
・
妊娠24〜27週では約35%
・
妊娠28〜31週では約16%、
・
妊娠32〜35週では10%と
妊娠が進むにしたがってその頻度は下がってきます。
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妊娠末期の分娩予定日になっても骨盤位である確率は、2〜5%とされています
骨盤位分娩の問題点
骨盤位の分娩に際しては、母児ともに正常頭位分娩に比べて危険が多いとされています。
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分娩時の問題点として
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臍帯の脱出
・
前期破水・早期破水
・
微弱陣痛
・
分娩の遷延
・
胎盤早期剥離
・
子宮頚管の裂傷
・
死産
などがあります。
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児の問題点として
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頭蓋内出血
・
新生児仮死
・
脳性麻痺
・
外傷(鎖骨骨折、上腕神経麻痺、股関節脱臼、斜頚など)
・
周産期死亡(妊娠22週以降の死産と出生後7日未満の児の死亡)
などがあります
骨盤位妊娠の分娩様式
わが国では、おもに
(1)
新生児の問題と観点
(2)
医療訴訟の増加という状況
から、骨盤位妊娠では帝王切開が選ばれる率が高くなってきています
骨盤位妊娠を減らす試み
以上の背景から骨盤位の経膣分娩を減らし、帝王切開も減らし、より安全な分娩を目的として妊娠中に頭位への矯正するための方法が行われてきました。たとえば外回転術や膝胸位指導です。しかしそれぞれに問題点が無いわけではないのです。
外回転術
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(1)
お腹の上から無理に胎児を回転させる方法で、胎盤早期剥離や臍帯圧迫、子宮内胎児死亡など胎児にとって危険な状態が起こりやすい
(2)
子宮の収縮などが起こらないようしないといけない
(3)
どの施設でも行えない
(4)
約50%に効果があると考えられています
膝胸位指導
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(1)
どこの施設でも手軽に行える
(2)
子宮収縮以外のリスクはほとんどないです
(3)
効果があるかどうか不明
などです。
骨盤位体操について
骨盤位の分娩に際しては、母児ともに正常頭位分娩に比べて危険が多いとされています。
(1)
骨盤位の体操、いわゆる逆子体操の実際は、
1
四つんばいになり顔と胸を床につけます
2
お尻はできるだけ高くあげます
3
この姿勢で10〜15分間
4
赤ちゃんの背中が上になるように横になります
(2)
効果いついては、以前は約80%あるともいわれていましたが、確たる証拠もなく、最近ではあまり効果が見られないとの意見も出ています
たとえば
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分娩時の逆子の率
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逆子体操
した
2.72%
しない
2.14%
(板橋中央総合病院)
のように、逆子体操をしない方がよいともいえる結果が出ています。
どうすればよいの
それでは骨盤位(逆子)のときはどうすればよいのでしょうか。
(1)
大きな病院でリスク(緊急帝王切開などをすること)を承知で外回転術を受ける
(2)
逆子体操はしないで、妊婦自身が一番楽な姿勢をとることが、子宮の緊張をとり、胎児の自己回転が促進されるのを期待するのどちらかでしょう。
(丸茂元三ら「骨盤位に対する膝胸位指導の有用性」産婦人科治療、2010年1月号を参考にしました)
【2010年03月更新】
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