「精子の検査」
不妊症の原因の3分の1は男性の精子にあるとされています。不妊のときは女性ばかり検査をせずに積極的に精子についての検査を受けましょう。
精子について
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精子は精巣の中で2ヵ月半かかって作られます
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精子は精巣で1分間に1、000個程度、1日で8,000万個程度作られます
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射精した翌日には約半数の精子が回復しています
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一度射精されると、精液量はすぐに戻りますが、精子の数が元にもどるのは48時間(2日)程度かかることになります
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古い精子は分解・吸収されて、精子ではなくなり、常に新しい精子に代わっていきます
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精子は年齢とともに劣化します
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精液は、前立腺からの分泌液と精嚢からの分泌液に精巣からの精子が混じったものです
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1回で射精される精液量は、2〜5ml、精子数にして1〜5億個です
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精子の中で1%程度だけが受精能力があるといわれています
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1回の射精での1〜5億個の精子は、膣内の強い酸性のためにほとんどが数時間以内に死滅します
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膣内に射精された精子は、子宮頚管の粘液を伝って1〜2分で数千個が子宮内に侵入します(射精されたあと10分も横になっていれば、あとは動いても構いませんし、そのとき膣から出てくる精液中の精子には受精能力はありません)
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子宮に入った精子は卵管に到達する間に、受精する能力を得ることができるのです(精子が膣内にいるだけでは受精能力はありません)
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卵管に到達できる精子数は、10〜100個とされています
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精子は、子宮に入れば72時間(3日)程度受精可能です
精液についての検査
よくされる精液についての検査には、主に2つの検査があります。
(1)精液検査
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2〜3日禁欲して検査します
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精液はコンドームを使用しないで、専用の容器に採ります
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採取するのは、できれば病院・診療所などの施設内がよいです
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もし自宅など施設以外で採取しても、少なくとも60分以内には施設に持っていきましょう
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採取した精液を20〜30分置いて液化させます
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量、運動率、数、奇形率を調べます
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正常値(世界保健機構/WHO 1999年)は、
精液量
2ml以上
精子濃度
2000万/ml以上
総精子数
4000万以上
運動率
50%以上
奇形精子
15%以下
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結果は、
(1)正常である可能性が高い
(2)問題がある可能性が高い
(3)無精子症
と3つに分類されます
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同一男性から違う日に複数回採取した精液でも、精子の数や運動率にかなり差がみられることもありますので、検査はできれば2〜3回する方が良いでしょう
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「問題がある可能性がある」や「無精子症」という結果が出た場合は泌尿器科の専門医を受診して原因の検査や治療を受けましょう
(2)ヒューナーテスト(性交後検査)
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精液検査が問題ない場合でも行います
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小さくても精子は女性にとっては他人の臓器です
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精子が女性の体内(子宮内)で拒絶反応に会うかもしれません
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ちょうど心臓や腎臓の移植を受けるときに適合するかどうかの検査をするのと同じ理屈です
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排卵の時期に、通常の性交で精子が子宮頚管の中に十分入って上がっているかどうかを調べます
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検査の日の朝に性交して、病院へ行きます
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子宮の頚管の粘液の中に運動している精子の数を顕微鏡で調べます
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当然運動している精子が多いほどよいということになります
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結果が悪いときには2〜3回行います
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それでも悪い結果のときは、精子が子宮の中に入らないということですから、人工受精をして精子を子宮の奥深く入れてやります
どうすればよいの
妊娠しない場合は、原因の3分の1は男性にありますので、積極的に検査を受けて、早めに専門医の診察を受けることが妊娠への早道でしょう
【2009年5月更新】
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