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産婦人科医療はめざましく進歩してきましたが、医療の現場にいると、女性を取り巻く社会的な風習や慣習はまだまだ根強く残っていると感じます。産婦人科の扱う性や生殖に関することは、女性自身が意識する以上に社会的な影響を強く受けているのです。
ドメスティックバイオレンス(DV)は大きな社会問題ですが、同時に産婦人科の問題でもあります。妊娠中にDVの頻度が増加すること、妊娠中の暴力は母体だけでなく胎児の健康にも影響する(低出生体重児や胎児死亡が増える)ことなどがその理由です。
女性が身体的にも精神的にも健康で、自分らしく生きることの権利を保障することが重要です。社会が女性の健康に関する情報を発信し続け、啓発を行うと同時に、女性が自分のからだのことをきちんと知り、自分自身で決め、決めたことに責任を持つことも必要です。
産婦人科医は「一生の健康の担い手」であるとお話してきました。最終回にあたり、かかりつけの婦人科のホームドクターを持つことをお薦めします。身近で様々な相談ができ、診療を受けられるからです。1年間、「女性の健康50話」をお読みいただき、ありがとうございました。
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